专利摘要:
カーカスプライ(3)が、成形ドラム(11)上に複数のストリップ状要素(13)の付与により、これらストリップ状要素(13)の幅を設定するステップと、2つの隣接するストリップ状要素(13)間の重なる部分の幅Sを設定するステップと、半径方向外側敷設面(14)の対応する伸長を計算することにより、成形ドラム(11)の取付直径を設定するステップと、付与されるストリップ状要素(13)の数である整数(n)を計算するステップとにより構築される。整数(n)のストリップ状要素(13)は、成形ドラム(11)をその幾何学的回転軸(X−X)を中心に回転させ、幾何学的回転軸(X−X)に対して成形ドラム(11)の対向する位置に近接して配置される第1敷設ユニット(18)および第2敷設ユニット(19)により、ストリップ状要素(13)の対を付与することによって、付与される。ストリップ状要素(13)の計算された整数(n)が奇数である場合、少なくとも1つの付与ステップの前に、第1敷設ユニット(18)は、幾何学的回転軸(X−X)に対して直交しかつ成形ドラム(11)の半径方向外側敷設面(14)に実質的に接する調整経路(C−C)に沿ってシフトする。
公开号:JP2011505271A
申请号:JP2010535463
申请日:2007-11-30
公开日:2011-02-24
发明作者:エマヌエレ アムリ,チェザレ;カントゥ,マルコ;スガラリ,ジョージア;マルチニ,マウリツィオ;マンチーニ,ジャンニ
申请人:ピレリ・タイヤ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ;
IPC主号:B29D30-30
专利说明:

[0001] 本発明は、車両の車輪用タイヤを製造する方法および装置に関する。]
[0002] 本発明は、さらに、車両の車輪用タイヤの製造中に少なくとも1つのカーカスプライを構築する方法に関する。]
[0003] より詳細には、本発明は、特に、グリーンタイヤの構築中にカーカスプライを製造する目的で用いられる方法および機器に関する。]
背景技術

[0004] 車両の車輪用タイヤは、一般に、少なくとも1つのカーカスプライを有するカーカス構造体を備えており、カーカスプライは、それぞれ対向する端部フラップを有している。端部フラップは、通常「ビード」という名前で識別される領域に組み込まれるそれぞれの環状係留構造体と係合し、上記領域は、内径が、それぞれの取付リムにおけるタイヤのいわゆる「取付直径」に実質的に対応している。]
[0005] カーカス構造体には、1つまたは複数のベルト層を備えたベルト構造体が関連しており、ベルト層は、互いに対してかつカーカスプライに対して半径方向に重ね合わされた関係で配置され、交差した向きでかつ/またはタイヤの周方向伸長方向に対して実質的に平行に、繊維補強コードまたは金属補強コードを有している。ベルト構造体の半径方向外側位置にトレッドバンドが貼り付けられており、トレッドバンドもまた、タイヤを構成する他の半完成品のようにエラストマー材料からなる。]
[0006] カーカス構造体の側面の軸方向外側位置には、エラストマー材料からなるそれぞれのサイドウォールも貼り付けられており、各々、トレッドバンドの側縁部の一方からビードへのそれぞれの環状係留構造体の近くまで延在している。チューブレスタイプのタイヤでは、通常「ライナ」として識別される気密コーティング層が、タイヤの内面を覆っている。]
[0007] それぞれの構成部品を組み立てることによって得られるグリーンタイヤの構築に続き、一般に、加硫・成形処理が行われる。前記処理は、エラストマー化合物の橋かけ結合によりタイヤの構造的安定化をもたらすこととともに、タイヤに所望のトレッドパターンを刻印しタイヤのサイドウォールにあり得る特有のグラフィックマークを刻印することを目的としている。]
[0008] カーカス構造体およびベルト構造体は、一般に、それぞれの作業ステーションで互いに別個に作製され、後に相互に組み立てられる。]
[0009] より詳細には、カーカス構造体の製造では、まず、構築ドラムに1つまたは複数のカーカスプライを付与する。次いで、ビードへの環状係留構造体を、1つまたは複数のカーカスプライの対向する端部フラップに取り付けるかまたは形成し、その後、環状構造体自体の周囲でそれらをループ状に包囲するように折り返すことにより、いわゆる実質的に円筒状の「カーカススリーブ」を形成する。]
[0010] 最も広く普及している製造プロセスでは、カーカスプライを、エラストマー材料のマトリクス内で互いに平行に配置された繊維または場合によっては金属材料のコードから形成された連続ストリップの形態の製造品から作製する。そして、前記連続ストリップから、得られるべきカーカスプライの周方向伸長に対応する長さのセグメントを切り出す。セグメントを構築ドラムの外面に巻き付け、その両端を合せて接合してカーカスプライを形成する。]
[0011] 同時に、第2ドラムまたは補助ドラムで、いわゆる「外側スリーブ」を作製する。このスリーブは、互いに半径方向に重ね合わされた関係で貼り付けられたベルト層と、場合によっては、ベルト層の半径方向外側位置に貼り付けられたトレッドバンドとを備える。次に、外側スリーブを補助ドラムから取り上げ、カーカススリーブと結合する。このために、外側スリーブを、カーカススリーブの周囲に同軸状に配置し、その後、カーカスプライが外側スリーブの内面に付着するまでカーカスプライの半径方向の膨張をもたらすように、ビードを互いに軸方向に近づけ、同時に圧力下でカーカススリーブ内に流体を流し入れることにより、1つまたは複数のカーカスプライをトロイダル構造に賦形する。]
[0012] 外側スリーブへのカーカススリーブの組立てを、カーカススリーブの製造で用いられるものとおなじドラムで行うことができ、その場合、このプロセスを「1段階構築プロセス(unistage building process)」と呼ぶ。]
[0013] いわゆる「2段階タイプ」の構築プロセスも知られており、そこでは、いわゆる「第1段階(first-stage)ドラム」を用いてカーカススリーブを作製し、一方で、カーカス構造体と外側スリーブとの間の組立てを、いわゆる「第2段階(second-stage)ドラム」または「成形ドラム」で行う。このドラム上に、第1段階ドラムから取り上げたカーカススリーブと、後に補助ドラムから取り上げた外側スリーブを移送する。]
[0014] 本明細書および以下の続く特許請求の範囲の目的で、「ストリップ状要素」とは、平坦構造の断面形状(a cross-section profile with a flattened conformation)を有し、繊維材料および/または金属材料の1つまたは複数のコードを備え、コードが、ストリップ状要素自体の長手方向伸長に対して平行に延在し、かつエラストマー材料の少なくとも1つの層に埋め込まれるかまたは少なくとも部分的にそうした層でコーティングされる、細長い製造品を意味する。]
[0015] 本出願と同じ出願人の名義の文書、欧州特許第0928680号には、カーカスプライが、形状が製造中のタイヤの内部構造に実質的に一致するトロイダル成形支持体の外面に、周方向に相互に接近した関係で敷設される、ゴム引きコードで形成されたストリップ状要素から作製されることが示されている。次いで、1つまたは複数のベルト層が、トロイダル成形支持体によって保持される1つまたは複数のカーカスプライに周方向に互いに接近した関係で敷設される、それぞれのストリップ状要素によって形成される。]
[0016] 本出願と同じ出願人の名義の文書、国際公開第01/38077号パンフレットは、ベルト構造体が糸状セグメントから作製され、それら各々が、エラストマー層に埋め込まれ、かつトロイダル支持体に周方向に互いに接近した関係で逐次敷設される平行コードを備えることを示している。各セグメントの敷設中、トロイダル支持体の角回転が、敷設されようとしているセグメントに対して実質的に重心位置に配置される、トロイダル支持体自体の回転軸に対して半径方向の補正軸を中心に確定される。]
発明が解決しようとする課題

[0017] 本出願人は、欧州特許第0928680号または国際公開第01/38077号パンフレットに示すものと同じタイプのストリップ状要素を、1段階タイプまたは2段階タイプの上述した装置でタイヤを製造するために用いることができ、そこで、カーカススリーブが、外側スリーブの内面に対して付着するまで半径方向に膨張する、ということに気付いた。]
[0018] 本出願人は、このステップがタイヤ製造用の高生産性装置で行われるのを可能にするために、十分迅速な敷設サイクルを用いてストリップ状要素を敷設することにより、タイヤ用のカーカス構造体を作製する必要を感じた。]
[0019] したがって、本出願人は、成形ドラム(実質的に円筒形状)に偶数のストリップ状要素を2つずつ、ドラム自体の回転軸に対してドラムの実質的に対向する部分に位置する敷設ユニットを用いて敷設することにより、各プライ、したがって各カーカス構造体を作製するのに必要な作業サイクルの時間を低減することができる、ということに気付いた。]
[0020] 本出願人は、さらに、サイズの異なるタイヤを製作するようにストリップ状要素を敷設することにより、同じ装置でタイヤ用のカーカス構造体を作製する必要を感じた。]
[0021] これに関して、本出願人は、各カーカスプライを構築するために用いられる構築ドラムの外側周方向伸長が、連続した2つのストリップ状要素間のピッチの複数倍に対応しなければならないことを確認した。]
[0022] このピッチは、ストリップ状要素が互いに近接して配置される場合、ドラム自体の表面において各ストリップ状要素によって範囲が定められる円周の弧に対応する。]
[0023] ストリップ状要素が部分的に互いに重なる場合、ピッチは、重なる部分の幅、すなわち、ドラムの周方向伸長に沿って測定される2つの隣接するストリップ状要素間の相互に重なる長さを差し引かなければならない、各ストリップ状要素によって範囲が定められる円周の弧に対応する。]
[0024] 本出願人は、この条件が、少なくとも、採用されているストリップ状要素の幅サイズにより、かつ成形ドラム表面におけるその敷設角度によって影響を受けるとともに、所定範囲内の値でなければならない、重なる部分の幅によって、かつタイヤの取付直径に関連するドラム自体の周方向伸長によって、影響を受けることを確認した。]
[0025] 本出願人はまた、数ミリメートル幅、たとえば3mmから5mmに含まれる幅のストリップ状要素を使用し、1つのストリップ状要素とそれに続くストリップ状要素との間の重なる部分の量を制御することにより、2つの敷設ユニットを使用することによって、各サイクルにおいて互いに異なるタイヤの構築を確保するために、上述した解決法を常に採用することができることも確認した。それは、重なる部分の幅を変更することにより、成形ドラムの上に敷設される、いずれの場合も偶数のストリップ状要素の管理が、容易に達成されるためである。]
[0026] しかしながら、本出願人は、適度な交差幅を有するストリップ状要素の使用により、上述した敷設ユニットを使用しても必然的に構築時間が長くなることに気付いた。]
[0027] 本出願人は、この問題を、ほぼ10ミリメートルまたは何十ミリメートルほどの幅のストリップ状要素を使用することによって解決することができることが分かった。しかしながら、この場合、タイヤサイズによっては、前記重なる部分を用いて、成形支持体の円周をストリップ状要素自体の幅で割ることによって得られる、単一「奇数」ストリップ状要素が占める空間を制御することができない可能性がある。特に、簡単に上述した後続する賦形ステップにより、空いた場所が残らない可能性があり、この場合は許容できない不均一がもたらされるため、偶数に戻るために1つのストリップ状要素が強制的に追加されるべきであるが、この場合、ストリップ状要素間の重なる部分が過大になり、完成した製品の品質に影響を与える。]
[0028] 本出願人は、さらに、作製対象のタイヤの各サイズおよびタイプに対して所定のドラムを使用して上述した問題を解決することは、そのドラムが好適な幅のストリップ状要素を製造するように適合された所定機器と結合されなければならず、不経済であることに気付いた。]
[0029] したがって、本出願人は、上述した制約を受ける必要なしに、ストリップ状要素を敷設することによってタイヤ用のカーカス構造体を作製する必要を感じた。]
課題を解決するための手段

[0030] 本出願人は、生産速度および柔軟性に関する上述した問題を効率よくかつ安価に解決するために、敷設ユニットを、それらのうちの少なくとも1つがストリップ状要素の敷設面に対して少なくとも1自由度を有するように計画することにより、必要な場合に、単一ストリップ状要素も(したがって、合計奇数のストリップ状要素で)敷設することが可能になることを理解した。]
[0031] より詳細には、本出願人は、半径方向外側敷設面に実質的に接する移動の経路に沿って、2つの敷設ユニットのうちの少なくとも一方の位置を調整することにより、整数のストリップ状要素を敷設することができ、それにより設計仕様を常に観察することができることが分かった。]
[0032] 第1態様によれば、本発明は、タイヤの製造中に少なくとも1つのカーカスプライを構築する方法であって、前記カーカスプライが、成形ドラムによって提供される半径方向外側面上に奇数の整数のストリップ状要素を敷設することによって構築される、方法であり
成形ドラムをその幾何学的回転軸を中心に回転させるステップと、
幾何学的回転軸に対して前記成形ドラムの対向する部分に近接して位置する第1敷設ユニットおよび第2敷設ユニットにより、前記ストリップ状要素を付与するステップと、
を含み、
少なくとも1つの付与ステップの前に、第1敷設ユニットが、幾何学的回転軸に対して直交する平面にありかつ成形ドラムの半径方向外側敷設面に実質的に接する調整経路に沿って、シフトする、方法に関する。]
[0033] より詳細には、第2態様によれば、本発明は、車両の車輪用タイヤを製造する方法であって、各タイヤが、カーカス構造体と、前記カーカス構造体の半径方向外側位置のトレッドバンドと、前記カーカス構造体とトレッドバンドとの間に介挿されるベルト構造体とを備える、方法であり、カーカス構造体を構築するステップが、少なくとも、
成形ドラム上の少なくとも1つの半径方向外側敷設面の周囲に、複数のストリップ状要素の付与により、少なくとも1つのカーカスプライを構築するステップであって、前記少なくとも1つのカーカスプライが、軸方向に対向する端部フラップを有する、ステップと、
端部フラップの各々の周囲に環状係留構造体を同軸状に係合させるステップと、
を含み、
前記少なくとも1つのカーカスプライを構築するステップが、少なくとも、
成形ドラムの取付直径を設定するステップと、
前記少なくとも1つのカーカスプライを構築するステップの前に成形ドラムに存在するタイヤの構成部品の半径方向厚さを設定するステップと、
半径方向外側敷設面の対応する伸長を計算するステップと、
ストリップ状要素の幅Wを設定するステップと、
2つの隣接するストリップ状要素の間の重なる部分の幅Sを設定するステップと、
プライ角度γを設定するステップと、
付与されるストリップ状要素の数である整数を計算するステップと、
成形ドラムをその幾何学的回転軸を中心に回転させ、幾何学的回転軸に対して前記成形ドラムの対向する部分に近接して位置する第1敷設ユニットおよび第2敷設ユニットにより、前記ストリップ状要素を付与することにより、計算された整数のストリップ状要素を付与するステップと、
を含み、
ストリップ状要素の計算された整数が奇数である場合、少なくとも1つの付与ステップの前に、第1敷設ユニットが、幾何学的回転軸に対して直交する平面にありかつ成形ドラムの半径方向外側敷設面に実質的に接する調整経路に沿って、シフトする、方法に関する。]
[0034] したがって、タイヤを構築する工場に対してより高い生産柔軟性が有利に与えられる。実際に、本出願人の意見として、ドラムによって提供される半径方向外側面の周方向伸長が、タイヤの取付直径から、かつドラム自体にすでに存在するタイヤ構成部品からもたらされ、ストリップ状要素の幅、プライ角度、および重なる部分の設計幅が与えられることにより、敷設ユニットの一方の位置の調整によって、重なる部分の真の幅が常に所定のかつ許容可能な範囲内で維持されるような値の、偶数または奇数の整数のストリップ状要素を敷設することができる。]
[0035] さらに、本発明により、ドラムの周方向伸長に沿ったストリップ状要素の数を、作業サイクルの時間とともに制限内に含めることができるように、十分広いストリップ状要素を使用することが可能である。]
[0036] さらなる態様によれば、本発明は、車両の車輪用タイヤを製造する装置であって、各タイヤが、カーカス構造体と、前記カーカス構造体の半径方向外側位置のトレッドバンドと、前記カーカス構造体とトレッドバンドとの間に介挿されるベルト構造体とを備える、装置であり、
少なくとも1つの半径方向外側敷設面を有する成形ドラムと、
前記半径方向外側面の周囲に少なくとも1つのカーカスプライを構築する装置であって、前記少なくとも1つのカーカスプライが軸方向に対向する端部フラップを有する、装置と、
端部フラップの各々の周囲に環状係留構造体を同軸状に係合させる装置と、
を備え、
前記半径方向外側面の周囲に少なくとも1つのカーカスプライを構築する装置が、
成形ドラムを、その幾何学的回転軸を中心に回転させる装置と、
成形ドラムの相互に対向する部分に取り付けられ、かつ成形ドラムの周方向伸長に沿って複数のストリップ状要素を付与するように適合された、第1敷設ユニットおよび第2敷設ユニットと、
単一ストリップ状要素を付与するために、幾何学的回転軸に直交する平面に位置しかつ前記半径方向外側敷設面に実質的に接する調整経路に沿って、第1敷設ユニットをシフトさせる調整装置と、
を備える、装置に関する。]
[0037] 本発明は、前記態様の少なくとも1つにおいて、後述する好ましい特徴のうちの1つまたは複数を有することができる。]
[0038] 好ましくは、前記シフトの角度は、前記成形ドラム上に敷設された前記ストリップ状要素かまたはその一部の横断方向における角度に対応する。]
[0039] 前記シフトは、敷設段階中、好ましくはその最後に、敷設された単一ストリップ状要素が占める空間に対応する敷設空間を形成するような特徴のものである。]
[0040] 好ましくは、前記第1敷設ユニットおよび前記第2敷設ユニットにより前記ストリップ状要素を付与するステップは、前記ストリップ状要素を対で付与することによって行われる。]
[0041] 好ましくは、ストリップ状要素の数である前記整数(n)を計算する前記ステップは、半径方向外側敷設面の伸長を量(W−S)/sinγで割り、その結果を最も近い整数に近似させることによって行われる。]
[0042] 好ましくは、前記経路は、幾何学的回転軸と同軸の円周の弧(a circumference coaxial with the geometric rotation axis)である。]
[0043] さらにより好ましくは、円周の前記弧に沿った第1敷設ユニットのシフトにより、第2敷設ユニットを貫通する直径に沿った方向に対して測定される所定角度の範囲が定められる。]
[0044] 成形ドラムと同軸の円周に沿ったシフトにより、敷設ユニットを、ストリップ状要素の正しい敷設が可能であるドラム面からの距離に、常に維持することができる。]
[0045] 好ましくは、成形ドラムのその幾何学的回転軸を中心とする回転は、段階的に行われ、各段階は、前記成形ドラムの前進角度に対応し、前記所定角度が前記前進角度の約半分である。]
[0046] 好ましくは、前記所定角度は約10°以下である。]
[0047] さらに、前記所定角度は約2°以上である。]
[0048] より好ましくは、前記所定角度は約8°以下である。]
[0049] さらに、前記所定角度は約4°以上である。]
[0050] 敷設ユニットの最小シフトの前記所定角度は、最後のストリップ状要素が、空いたまま残されているドラムの側面の空間に敷設されることができるように適合される。]
[0051] 本発明の好ましい実施形態によれば、ストリップ状要素の付与は、
複数のストリップ状要素を対で連続して付与するステップであって、各対の2つのストリップ状要素が、半径方向外側敷設面の対向する部分の上に同時に付与され、各対の2つのストリップ状要素が、成形ドラムの幾何学的回転軸を貫通する直径に沿った方向に対して相互にずれている、ステップと、
空いたまま残されている半径方向敷設面の一部の上に単一のストリップ状要素を付与するステップと、
によって行われる。]
[0052] さらに、第1回転段階の各々において、前記複数のうちの一対のストリップ状要素が付与され、最後の回転段階において、単一ストリップ状要素が付与される。]
[0053] このように、最後を除くすべてのストリップ状要素が対で敷設されるため、作業サイクルの時間を最小限に低減することができ、単一敷設ユニットが使用される場合に比較して必要な時間が半分になる。]
[0054] 好ましくは、単一ストリップ状要素は、第1敷設ユニットによって敷設される。]
[0055] 別法として、単一ストリップ状要素は、第2敷設ユニットによって敷設される。]
[0056] 最後のストリップ状要素を敷設するユニットがシフトした方であるためには、第1敷設ユニットは、成形ドラムの回転方向に一致する方向において経路に沿って移動する。]
[0057] 別法として、第1敷設ユニットは、成形ドラムの回転方向に対して反対方向において経路に沿って移動する。]
[0058] 本発明の好ましい実施形態によれば、各ストリップ状要素の付与中、ストリップ状要素と成形ドラムとの間で、幾何学的回転軸に対して実質的に半径方向である補正軸を中心に、相対的な角回転が行われる。]
[0059] さらに、補正軸を中心とする角回転は、ストリップ状要素の付与中に漸進的に(in a progressive manner)行われる。したがって、角度付きのストリップ状要素を敷設することが可能であり、それにより、カーカスプライの完全な構造的均質性が確保される。]
[0060] 実施形態によれば、ストリップ状要素は、相互に近づけられた関係で付与される。]
[0061] 好ましくは、ストリップ状要素は、前記カーカス構造体を外側スリーブの内面に付着させるために必要である半径方向膨張の後でも、カーカス構造体の連続性を保証するように、互いに部分的に重なる関係で付与される。]
[0062] 本発明の好ましい実施形態によれば、本方法は、成形ドラムを、後続する作業ステーションの間の搬送ラインに沿って前方に移動させるステップを含み、前記少なくとも1つの半径方向外側面の周囲に前記少なくとも1つのカーカスプライを付与するために、前記成形ドラムは、搬送ラインから持ち上げられ、第1敷設ユニットと第2敷設ユニットとの間に配置され、前記少なくとも1つのカーカスプライの付与の後、前記成形ドラムが搬送ラインに戻される。]
[0063] 実施形態によれば、前記半径方向外側面は、前記成形ドラム上にすでに敷設されているタイヤの構成部品によって提供される半径方向外側面である。これは、たとえば、カーカスプライが、先に付与されたライナの上に構築される場合である。]
[0064] 好ましくは、前記重なる部分の前記幅Sは約1mm以上である。]
[0065] 好ましくは、前記重なる部分の前記幅Sは約2.5mm以下である。]
[0066] 好ましくは、前記プライ角度γは約60°以上である。]
[0067] 好ましくは、前記プライ角度γは約90°以下である。]
[0068] 好ましくは、付与されるストリップ状要素の数である整数を計算するステップの後、重なる部分の真の幅Seが計算される。]
[0069] 重なる部分の幅の変化を利用することにより、ストリップ状要素を一定のピッチで正しく敷設することが可能である。]
[0070] 好ましくは、ストリップ状要素の幅Wは約20mm以上である。]
[0071] さらに、好ましくは、ストリップ状要素の幅Wは約40mm以下である。]
[0072] より好ましくは、ストリップ状要素の幅Wは約25mm以上である。]
[0073] より好ましくは、ストリップ状要素の幅Wは約35mm以下である。]
[0074] 上述したように、こうした幅のストリップ状要素を使用することにより、作業サイクル用の時間を制限内に抑えることができる。]
[0075] 好ましくは、前記第1敷設ユニットおよび前記第2敷設ユニットは、ストリップ状要素の対を付与するように適合される。]
[0076] 好ましくは、前記経路は、幾何学的回転軸と同心の円周の弧である。]
[0077] 好ましい実施形態によれば、本装置は、前記第1敷設ユニットおよび前記第2敷設ユニットの各々を、幾何学的回転軸に対して実質的に半径方向であるそれぞれの補正軸を中心にシフトさせる、第1補助調整装置および第2補助調整装置を備える。]
[0078] これらの特徴により、成形ドラム上に、その周方向伸長に対して任意の角度でストリップ状要素を敷設することが可能になる。]
[0079] 好ましくは、本装置は、成形ドラムを保持するように適合された支持構造体と、支持構造体の成形ドラム上方に取り付けられ、かつ第1敷設ユニットを保持する第1枠と、支持構造体の成形ドラム下方に取り付けられ、かつ第2敷設ユニットを保持する第2枠と、を備え、調整装置は、支持構造体と第1枠との間に取り付けられることにより、第1敷設ユニットを前記調整経路に沿ってシフトさせる。]
[0080] 好ましくは、調整装置は、幾何学的回転軸と同一の蝶番軸を中心に支持構造体に蝶着される支持板と、支持板と支持構造体との間に配置される少なくとも1つのアクチュエータとを備え、第1枠は、前記支持板に取り付けられる。]
[0081] 構造体は小型かつ剛性であり、したがって、本装置は、ストリップ状要素を迅速かつ高精度に敷設することができる。]
[0082] さらに、好ましくは、支持板は、成形ドラムを受け入れるように適合されたハウジング領域の範囲を定めるC字型構造を有する。]
[0083] 板のC字型構造により、成形ドラムの容易な配置および除去が可能になる。]
[0084] 好ましくは、第2補助調整装置は、
支持構造体に取り付けられ、かつ幾何学的回転軸に対して実質的に半径方向である補正軸と同軸なアーチ形ガイドであって、第2枠が前記アーチ形ガイドに取り付けられる、アーチ形ガイドと、
前記アーチ形ガイド上で第2枠を移動させる少なくとも1つのアクチュエータと、
を備える。]
[0085] さらに、第1補助調整装置は、
支持板に取り付けられ、かつ幾何学的回転軸に対して実質的に半径方向である補正軸と同軸なアーチ型ガイドであって、第1枠が前記アーチ形ガイドに取り付けられる、アーチ形ガイドと、
前記アーチ形ガイド上で第1枠を移動させる少なくとも1つのアクチュエータと、
を備える。]
[0086] アーチ型ガイドにより枠の正確な移動が確実になり、この移動の精度は、ストリップ状要素の敷設の精度にも影響を及ぼす。]
[0087] 実施形態によれば、本装置は、連続した作業ステーションと、前記連続した作業ステーション間に延在する搬送ラインと、成形ドラムを、搬送ラインと、第1敷設ユニットと第2敷設ユニットとの間に配置された支持構造体の作業領域との間でシフトさせる持上げ装置と、を備える。好ましくは、持上げ装置は、垂直方向に移動可能なリフタと水平方向に移動可能なコンベアとを備える。]
[0088] この構造により、大量加工作業を連続して行うことができ、それにより、生産性が向上しタイヤの生産コストが低減する。]
[0089] 好ましくは、成形ドラムは実質的に円筒状の側面を有する。]
[0090] さらに、本装置は、敷設されるストリップ状要素の数である整数を計算する少なくとも1つの計算ユニットを備える。]
[0091] 好ましくは、前記計算ユニットは、奇数のストリップ状要素が敷設される場合、前記調整装置を指示するための制御ユニットとインタフェースする。]
[0092] 本装置がカーカスプライを正しく構築することができるように、計算ユニットに事前設定された設計値(入力データ)を入力すれば十分である。したがって、作業サイクルを容易にかつ迅速に設定し入力することができる。]
[0093] さらなる特徴および利点は、本発明による、タイヤを製造する方法および装置の好ましいが排他的ではない実施形態の詳細な説明からより明らかとなろう。この説明を、以下、非限定的な例として与えられる添付図面を参照して示す。]
図面の簡単な説明

[0094] 本発明によって作製される車両の車輪用タイヤを製造する装置の平面図を概略的に示す。
図1に示す装置のステーションの斜視図であり、カーカスプライが成形ドラムに敷設されている。
図2に示すステーションの側面図である。
本発明による方法の1つのステップ中の、図2のステーションに収容されている成形ドラムの略側面図である。
本発明による方法の1つのステップ中の、図2のステーションに収容されている成形ドラムの略側面図である。
カーカスプライが提供されている、図3に示す成形ドラムの略正面図である。
ストリップ状要素用の敷設ユニットを概略的に示す。
当該方法および装置によって製造することができるタイヤの部分的な直径方向断面図である。] 図1 図2 図3
実施例

[0095] 図面を参照すると、本発明による方法を実施するように設計された車両の車輪用タイヤを製造する装置が、概して参照数字1で識別されている。]
[0096] 装置1は、本質的に、少なくとも1つのカーカスプライ3を有するカーカス構造体2aを備える、タイヤ2(図7)を製造するように設計されている。1つまたは複数のカーカスプライ3の内側に、気密エラストマー材料の層、すなわちいわゆる「ライナ」4を貼り付けることができる。2つの環状係留構造体5が、各々、半径方向外側位置にエラストマー充填材5bを保持しているいわゆるビードコア5aを備え、1つまたは複数のカーカスプライ3のそれぞれの端部フラップ3aと係合している。環状係留構造体5は、「ビード」6という名で通常識別される領域の近くに組み込まれており、その領域において、通常、タイヤ2とそれぞれの取付リムとが係合する。] 図7
[0097] 1つまたは複数のカーカスプライ3の周囲に、1つまたは複数のベルト層7a、7bを備えるベルト構造体7が周方向に貼り付けられており、ベルト構造体7の上にトレッドバンド8が周方向に重ね合わされている。]
[0098] いわゆる「アンダーベルトインサート」を、ベルト構造体7に関連付けることができ、それらは各々、1つまたは複数のカーカスプライ3とベルト構造体7の軸方向に対向する端縁部の一方との間に位置している。さらに、またはアンダーベルトインサート9の代りとして、弾性材料からなる、かつ/またはタイヤの周方向伸長方向に対して実質的に平行な繊維コードまたは金属コードを備えるか(0度ベルト層)あるいは他の補強要素を備える環状インサート(図示せず)を、少なくともベルト層7a、7bの軸方向に対向する端部縁に半径方向に重ね合わせることができ、かつ/または少なくとも前記端縁部においてベルト層7a、7b自体の間に介挿することができる。]
[0099] 1つまたは複数のカーカスプライ3の横方向に対向する位置に、2つのサイドウォール10が貼り付けられており、それらは各々、対応するビード6からトレッドバンド8の対応する側縁部まで延在している。]
[0100] 装置1は、成形ドラム11を備えており、その上で、タイヤ2のカーカス構造体2aを形成するように設計された構成部品の少なくとも一部が構築されかつ/または組み立てられる。成形ドラム11は、装置1がいわゆる「2段階」タイプの構築プロセスを行うように設計されている場合は第1段階構築ドラムからなり、1段階構築プロセスが行われるように望まれる場合は、通常「1段階」と呼ばれるタイプの構築ドラムからなり得る。]
[0101] より詳細には、成形ドラム11は、円筒状カーカススリーブを形成するように、最初にあり得るライナ4を受け取り、その後に1つまたは複数のカーカスプライ3を受け取るのに適している。]
[0102] 図示しない装置が、環状係留構造体5のうちの一方を端部フラップ3aの各々の周囲に係合させ、ベルト構造体7およびトレッドバンド8を備えた外側スリーブを、円筒状カーカススリーブの周囲の同軸状に中心が置かれた位置に配置し、カーカスプライが外側スリーブの半径方向内面に付着するように、カーカスプライの半径方向膨張によりカーカススリーブをトロイダル構造に賦形する。]
[0103] そのように構築されたタイヤ2は、作業サイクルにおいて提供される加硫処理および/または他の加工作業が施されるのに適している。]
[0104] 本発明によれば、タイヤ2の構築中、前記少なくとも1つのカーカスプライ3は、成形ドラム11上に複数のストリップ状要素13を相互に周方向に接触する関係で付与するように設計された構築装置12によって、前記成形ドラム11の幾何学的軸「X−X」を中心に連続した周方向伸長を有する少なくとも1つのプライ層を形成するように作製される。]
[0105] 成形ドラム11は、実質的に円筒状である半径方向外側敷設面14を有している。]
[0106] 構築装置12は、図1、図2および図3に示す敷設ステーション15に配置されており、敷設ステーション15は、好ましい実施形態では、管の格子(lattice of tubes)からなる支持構造体16を備えている。] 図1 図2 図3
[0107] 支持構造体16は、成形ドラム11がその幾何学的軸「X−X」の周囲に回転可能に配置されかつ支持されている座部の境界を定める。たとえばモータによって駆動されるマンドレルの形態の装置17が、成形ドラム11を、前記幾何学的軸「X−X」を中心として回転させる役割を果たす。]
[0108] 支持構造体16には、成形ドラム11の相互に対向する部分に近接して、第1敷設ユニット18および第2敷設ユニット19が取り付けられており、それらは、前記成形ドラム11の回転中にストリップ状要素13を成形ドラム11上に付与するように適合されている。]
[0109] 好ましくは、成形ドラム11は段階的に回転し、各回転段階毎に、敷設ユニット18、19が、各々同時にストリップ状要素13を付与する。]
[0110] 装置1は2つの供給ユニット20をさらに備え、各々は、所定長のストリップ状要素13を好ましくは1つずつ、それぞれの敷設ユニット18、19に供給するように設計されている。簡単のために、図6は、第1敷設ユニット18と連動する供給ユニット20のみを示す。] 図6
[0111] ストリップ状要素13は、押出装置および/またはカレンダ装置から、あるいは送りリールから来る少なくとも1つの連続ストリップ要素21に対して逐次行われる切断作業によって得られ、したがって、すべて同じ幅「W」である。好ましくは、この幅「W」は、約20mmから約40mmに含まれる。]
[0112] 連続ストリップ要素21、したがってそこから得られるストリップ状要素13は、各々、金属材料または繊維材料の複数のコードまたは同様の糸状要素を有しており、それらは、連続ストリップ要素およびストリップ状要素自体の長手方向伸長に沿って互いに平行に延在し、かつ押出作業および/またはカレンダ作業によって施されるエラストマー材料の層で、少なくとも部分的にコーティングされている。]
[0113] 敷設ユニット18、19および供給ユニット20は、たとえば、本出願と同じ出願人の名義の国際特許出願第2006IB002070号に記載されているタイプのものである。]
[0114] 特に、各供給ユニット20は、少なくとも1つの切断部材22を備えており、それは、個々のストリップ状要素13を得るために、連続ストリップ要素21を垂直に、またはその長手方向伸長に対して所定の傾きに従って切断するように設計されている。]
[0115] 切断部材22と少なくとも1つの把持部材23が組み合わされており、それは、切断部材22に近接して連続ストリップ要素21の最終端部に係合するように適合される第1作業位置と、切断部材22自体から間隔を空けて配置される第2作業位置との間で移動可能である。]
[0116] 第1作業位置から第2作業位置までの並進に従って、把持部材23は、切断部材22の後続する作業で得られるべきストリップ状要素13の長さに対応する長さのセグメントに応じて、連続ストリップ要素21を、切断部材22を越えて、かつ好ましくは成形ドラム11に半径方向に近接する位置で引き伸ばすように、引っ張る。添付図面では、切断部材22のすぐ上流の領域において連続ストリップ要素21に作用する一対のガイドローラが、24で識別されている。]
[0117] 敷設ユニット18、19の各々は、上述したように用意されたストリップ状要素13の各々と逐次係合することにより、成形ドラム11によって提供される半径方向外側敷設面14上におけるストリップ状要素13の付与を確定するのに適している。]
[0118] これに関して、前記半径方向外側面14は、成形ドラム14に属している半径方向外側面であっても、または好ましくは、たとえばライナ4等、前記成形ドラム11上にすでに敷設されているタイヤ2の構成部品に属している半径方向外側面であってもよいことが指摘されるべきである。]
[0119] 敷設ユニット18、19の各々は、成形ドラム11の半径方向外側面14に対して対照的な関係で、ストリップ状要素13に沿って移動可能な少なくとも1つの押さえ要素25を備えている。]
[0120] より詳細には、好ましい実施形態では、少なくとも2つの押さえ要素25が使用され、それらの各々は、たとえばウォームねじタイプの横移動装置(当業者に好都合な任意の方法で作製することができるため図示しない、)の動作時に、案内構造体27に沿って移動可能な支持要素26によって保持されている。]
[0121] また好ましくは、少なくとも1つの補助保持要素28が各支持要素26と係合しており、それは、それぞれの押さえ要素25と協働して、切断ユニット22の動作時の前記ストリップ状要素の切断と、成形ドラム11へのストリップ状要素の付与との間に経過する瞬間において、ストリップ状要素13を保持するように適合されている。]
[0122] より詳細には、各補助保持要素28は、小さい板(または他の同様の機械的要素)から構成されることが可能であり、それは、把持部材23によって引っ張られる連続ストリップ要素21に対し、かつ切断されたストリップ状要素13に対し支持座部を提供するように、それぞれの支持要素26から突出している。]
[0123] 敷設ユニット18、19の各々には半径方向移動装置が関連しており、それらは、押さえ要素25を、成形ドラム11の半径方向外側面14に半径方向に近接して移動させるように設計されている。これら半径方向移動装置は、当業者には好都合な任意の方法で作製することができるため、図示せずかつ詳細には説明せず、それらは、ストリップ状要素13を半径方向外側面14に対し接触した関係になるようにするために、たとえば案内構造体27に対し、かつ/または直接押さえ要素25に対し作用することができる。]
[0124] 任意の好都合な方法で作製することができるため同様に図示しない横移動装置もまた設けられており、たとえば案内構造体27と支持要素26との間で動作することにより、押さえ要素25を、相互に近接して配置される第1動作状態と、成形ドラム11の横断対称面に対して間隔を空けて配置される第2動作状態との間で移動させる。]
[0125] 図示する実施形態では、第1敷設ユニット18および第2敷設ユニット19は、支持構造体16に取り付けられているそれぞれの第1枠29および第2枠30に取り付けられている。より詳細には、敷設ユニット18、19の各々の案内構造体27は、敷設ユニット18、19自体を包囲する格子構造体を有するそれぞれの枠29、30に連結され、かつそれによって支持されている。支持構造体16が、その基部31が地面に載置されて正しく取り付けられると、第1枠29および第2枠30は、垂直方向に沿って実質的に整列して一方の上に他方が配置される。]
[0126] 成形ドラム11が収容される座部は、第1敷設ユニット18と第2敷設ユニット19との間に介挿されたままであり、前記2つの敷設ユニット18、19は、幾何学的軸「X−X」に対して実質的に対向する側に位置する、成形ドラム11の部分に面している。]
[0127] 好ましい実施形態によれば、第1敷設ユニット18は成形ドラム11の上に位置しており、第2敷設ユニット19は、成形ドラム11の下に位置している。]
[0128] したがって、支持構造体16は、敷設ユニット18、19および成形ドラム11が収容されるある種のケージを画成している。]
[0129] 装置1は、調整装置32をさらに備えており、それには、敷設ユニット18、19のうちの一方を調整経路「C−C」に沿ってシフトさせる役割が割り当てられており、調整経路「C−C」は、成形ドラム11の幾何学的回転軸「X−X」に対して直交する平面に位置し、かつ成形ドラム11が提供する半径方向外側敷設面14に実質的に接する。好ましくは、経路「C−C」は、前記幾何学的回転軸「X−X」と同軸の円周の弧である(図4aおよび図4b)。] 図4a 図4b
[0130] 図示する非限定的実施形態では、調整装置32は、支持構造体16と第1枠29との間に取り付けられており、したがって、以下に示すように、偶数または奇数のストリップ状要素13を敷設するように、第1敷設ユニット18の位置を前記経路「C−C」に沿って調整することを可能にする。]
[0131] 詳細には、第1枠29は支持板33に取り付けられており、支持板33は、支持構造体16上で、成形ドラム11の幾何学的回転軸「X−X」と一致する軸を中心に移動可能である。]
[0132] 図示する実施形態では、支持板33は、前記幾何学的回転軸「X−X」を中心に蝶着されており、この軸「X−X」から間隔を空けて配置されているアクチュエータ34が、その回転移動をもたらす。]
[0133] 支持板33は、成形ドラム11が収容されるハウジング領域を画成する開口部をさらに有しており、それにより、第1敷設ユニット18は、半径方向外側面14に対し上部から作用することができる。]
[0134] 好ましくは、前記ハウジング領域は、図示するように、持上げ装置35に向かって開放している支持板33のC字型輪郭によって境界が定められており、持上げ装置35により、以下に示すように、成形ドラム11を容易に座部内に降ろしまたは座部から取り除くことができる。]
[0135] 第2枠30は支持構造体16の基部31に取り付けられており、第2敷設ユニット19は、成形ドラム11の半径方向外側面14に対し下方から作用する。]
[0136] 装置1は、第1補助調整装置36および第2補助調整装置37をさらに備えており、それらは、前記第1敷設ユニット18および第2敷設ユニット19の各々を、幾何学的回転軸「X−X」に対して実質的に半径方向であるそれぞれの補正軸「Y−Y」「Y’−Y’」を中心に、シフトさせることができる。]
[0137] 補助調整装置36、37は、以下のようなカーカスプライを作製するように、ストリップ状要素13を成形ドラム11の上に、その周方向伸長に対して任意の角度で敷設する機能を有している。すなわち、カーカスプライの一部であるコードは、プライの長手方向伸長方向に対して、すなわち作製されるタイヤの周方向に対して、90°とは異なるプライ角度γを有している(図5)。] 図5
[0138] 図示するように、第1補助調整装置36は2つのアーチ形ガイド38を備えており、それらは、支持板33の上面に取り付けられ、かつそれぞれの補正軸「Y−Y」と同軸である。第1枠29は、ランナ39によってこれらアーチ形ガイド38に取り付けられており、図示しないアクチュエータにより、前記第1枠29を、前記アーチ形ガイド38上でそれぞれの補正軸「Y−Y」を中心に移動させることができる。同様に、第2補助調整装置37は2つのアーチ形ガイド40を備えており、それらは、支持構造体16の基部31に取り付けられ、かつそれぞれの補正軸「Y’−Y’」と同軸である。第2枠30は、ランナ41により前記アーチ形ガイド40に取り付けられており、図示しないアクチュエータにより、前記第2枠30を、前記アーチ形ガイド40上でそれぞれの補正軸「Y’−Y’」を中心に移動させることができる。]
[0139] 補助調整装置36、37の各々により、約60°、すなわち幾何学的回転軸「X−X]に対して平行な方向に対し約±30°の回転角度によって、敷設ユニット18、19の、それぞれの補正軸「Y−Y」、「Y’−Y’」を中心とする回転が可能になる。]
[0140] 好ましくは、本発明による装置1は、複数の作業ステーション「WS」(図1において概略的に示す)を備えており、その中には敷設ステーション15があり、作業ステーションの各々では、タイヤ2を製造する上述した作業のうちの1つまたは複数が行われる。たとえば、敷設ステーション15の前に配置されたステーションでは、成形ドラム11上にライナ4が付与される。敷設ステーション15の後に配置されたステーションでは、環状係留構造体5がカーカスプライ3に関連付けられる。] 図1
[0141] 前記作業ステーション「WS」の間、搬送ライン42が延在し、1つのステーション「WS」と後続するステーションとの間で成形ドラム11を移動させるために用いられる。]
[0142] 上述した持上げ装置35を用いて、搬送ライン42から成形ドラム11を持ち上げて支持構造体16の座部内に配置し、そこで成形ドラム11にマンドレルが係合し、ストリップ状要素13が付与されると、ドラム11を搬送ライン42に戻す。]
[0143] 図示する実施形態では、持上げ装置35は、図示しないモータが垂直ガイド44に沿って移動させるリフタ43を備えている。リフタ43は、一対のアーム45を備えており、それは、幾何学的回転軸「X−X」と同軸である成形ドラム11のピン47と係合するように適合された、把持端部46を有している。アーム45は、下方位置と、支持構造体16のマンドレルと実質的に同じ高さに位置する上昇位置との間で移動可能である。]
[0144] 持上げ装置35は、図示しないモータが水平ガイド49に沿って移動させるコンベア48をさらに備えている。コンベア48は、一対のアーム50を備えており、それは、支持構造体16のマンドレルと同じ高さに実質的に配置され、かつ成形ドラム11のピン47に係合するように適合された捕捉クランプ51を有している。アーム50は、支持構造体16から間隔を空けて配置されかつ実質的に搬送ライン42上に位置する第1位置と、支持構造体16のマンドレルに近接して位置する第2位置との間で移動可能である。]
[0145] リフタ43は、ドラム1を上昇位置で保持し、そこで、コンベア48がそれを持ち上げ、支持構造体16の座部内まで運ぶ。成形ドラム11が支持構造体16の座部に配置され、マンドレルと関連付けられると、支持板33の位置が、必要な場合は第1敷設ユニット18を円周の弧「C−C」に沿ってシフトさせ、かつストリップ状要素13をドラム11の周囲に正しく付与するように、調整される。]
[0146] 特に、円周の弧「C−C」に沿った第1敷設ユニット18のシフトにより、第2敷設ユニット19を貫通する直径に沿った垂直方向「d」に対して測定される所定角度「α」の範囲が定められ、前記所定角度「α」の値は、タイヤ取付と、ストリップ状要素13の幅「W」と、プライ角度「γ」と、隣接するストリップ状要素13間の重なる部分のあり得る幅「S」とから計算される。]
[0147] ストリップ状要素13の長手方向伸長に対し横方向に測定されるストリップ状要素13の幅「W」は、好ましくは約20mmから約40mm、より好ましくは約25mmから約35mmに含まれる。]
[0148] 実際には、本方法の実施形態によれば、ストリップ状要素13は、ドラム11の周方向伸長に沿って相互に近づけられる。]
[0149] 本方法の好ましい変形によれば、ストリップ要素13は、逆に、互いに部分的に重なる。この状況では、成形ドラム11の周方向伸長に沿って測定される2つの隣接するストリップ状要素13間の重なる部分の領域の伸長が、重なる部分の幅「S」として定義される。]
[0150] この重なる部分の幅「S」は、好ましくは約1mmから約2.5mm、より好ましくは約1.5mmから約2mmに含まれる。]
[0151] より詳細には、ドラム11の周方向伸長と、カーカスプライ3の伸長に対応する半径方向外側面14の周方向伸長とは、取付直径から、かつあるとすればライナ4、または成形ドラム11に先に敷設されるあり得る他の構成部品の厚さから計算される。]
[0152] ストリップ状要素13の幅「W」およびプライ角度「γ」が既知となり、重なる部分の幅「S」が与えられると、ドラム11の伸長に沿って、ストリップ状要素13の理論ピッチが計算される。理論ピッチは、ストリップ状要素13の幅「W」と重なる部分の幅「S」との差をプライ角度「γ」のサインで割った値に等しい。]
[0153] 理論ピッチから、その理論ピッチを有するために必要なストリップ状要素13の数が、理論ピッチに対するライナ4を考慮したプライ3の周方向伸長の比として計算され、この数は、最も近い整数「n」に近似される。]
[0154] 特に、計算された数とその整数部との差が0.5以下である場合、小さい方の整数「n」への近似がなされる。計算された数とその整数部との差が0.51以上である場合、大きい方の整数「n」への近似がなされる。]
[0155] ストリップ状要素13の整数が既知となると、ストリップ状要素13の真のピッチ「pe」が計算され、ストリップ状要素13の幅「W」が一定であるため、重なる部分の真の幅「Se」が計算される。真のピッチ「pe」は、プライの周方向伸長と整数「n」との比に等しい。重なる部分の真の幅「Se」は、ストリップ状要素13の幅「W」と真のピッチ「pe」にプライ角度「γ」のサインを掛けた値との差に等しい。]
[0156] ストリップ状要素13の数が既知となると、成形ドラム11が各回転段階でカバーしなければならない前進角度「β」が、周角と整数「n」との比としてさらに計算される。]
[0157] 敷設されるべきストリップ状要素13の整数「n」が偶数である場合、第1敷設ユニット18は、第2敷設ユニット19を貫通する垂直な直径に沿った方向「d」に厳密に配置され、すなわち第2敷設ユニット19に厳密に面する。この状況では、上に定義した所定角度「α」はゼロに等しい。]
[0158] このように第1敷設ユニット18が配置されると、成形ドラム11は段階的に前方に移動し、各段階において、2つの敷設ユニット18、19が2つのストリップ状要素13を付与する。]
[0159] 2つのユニット18、19は、整数「n」の半分に対応する同じ数のストリップ状要素13を付与し、各ユニット18、19は、180°の弧にストリップ状要素を付与する。]
[0160] さらに、ストリップ状要素13の敷設中、プライ角度「γ」を得るように、好ましくはストリップ状要素13自体の敷設中に漸進的に、第1枠29及び第2枠30のそれぞれの補正軸「Y−Y」、「Y’−Y’」を中心とする回転により、ストリップ状要素13と成形ドラム11との間で相対的な角度回転が行われる。]
[0161] 敷設されるべきストリップ状要素13の整数「n」が奇数である場合、第1敷設ユニット18は、所定角度「α」が前進角度「β」の約半分に等しくなるように配置される(図4aおよび図4b)。] 図4a 図4b
[0162] この所定角度「α」は、好ましくは約2°から約10°、より好ましくは約4°から約8°に含まれる。]
[0163] 第1敷設ユニット18がこのように配置されると、成形ドラム11は段階的に移動し、第1回転段階の各々において、2つの敷設ユニット18、19は毎回一対のストリップ状要素13を付与する。]
[0164] 2つの敷設ユニット18、19の相互位置により、対の2つのストリップ状要素13は、幾何学的回転軸を貫通する直径に沿った方向に対して相互にずれている。]
[0165] したがって、単一ストリップ状要素13が最後の回転段階で位置合せされて付与されるべき、空いた部分が残り、そのストリップ状要素は、敷設ユニット18、19の他方がアイドル状態である間に、一方のみにより付与される(図4b)。] 図4b
[0166] 図4aおよび図4bに示す方法の実施形態によれば、第1敷設ユニット18は、成形ドラム11の回転方向「V」と一致する方向において、経路「C−C」に沿ってシフトしている。] 図4a 図4b
[0167] この状況では、単一ストリップ状要素13は、最後に第1敷設ユニット18によって敷設される。]
[0168] 本方法の別の実施形態によれば、第1敷設ユニット18は、成形ドラム11の回転方向「V」に対して反対方向において、経路「C−C」に沿ってシフトする。]
[0169] この状況では、単一ストリップ状要素13は、最後に第2敷設ユニット19によって敷設される。]
[0170] 好ましくは、装置1は、図示しない制御ユニットをさらに備え、それは、操作者が入力する入力データ(ドラム11の取付直径、1つまたは複数のカーカスプライ3の前にドラムに敷設される構成部品の半径方向厚さ、ストリップ状要素13の幅「W」、プライ角度「γ」および重なる部分の幅「S」)に基づき、上述した計算を実行することができる計算ユニットとインタフェースし、少なくとも調整装置32を自動的に動作させることができる装置を用いて、計算されたデータに基づいて第1敷設ユニット18をシフトさせる。]
权利要求:

請求項1
車両の車輪用タイヤの製造中に少なくとも1つのカーカスプライを構築する方法であって、前記カーカスプライが、成形ドラム(11)によって提供される半径方向外側面(14)上に奇数の整数のストリップ状要素(13)を敷設することによって構築され、前記成形ドラム(11)をその幾何学的回転軸(X−X)を中心に回転させるステップと、前記幾何学的回転軸(X−X)に対して前記成形ドラム(11)の対向する部分に近接して位置する第1敷設ユニット(18)および第2敷設ユニット(19)により、前記ストリップ状要素(13)を付与するステップと、を含み、少なくとも1つの付与ステップの前に、前記第1敷設ユニット(18)が、前記幾何学的回転軸(X−X)に対して直交する平面にありかつ前記成形ドラム(11)の前記半径方向外側敷設面(14)に実質的に接する調整経路(C−C)に沿って、シフトする、方法。
請求項2
前記シフトの角度が、前記成形ドラム(11)上に敷設された前記ストリップ状要素(13)かまたはその一部の横断方向における角度に対応する、請求項1に記載の方法。
請求項3
前記ストリップ状要素(13)の幅Wが約20mm以上である、請求項1に記載の方法。
請求項4
前記ストリップ状要素(13)の幅Wが約40mm以下である、請求項1に記載の方法。
請求項5
前記ストリップ状要素(13)の幅Wが約25mm以上である、請求項1に記載の方法。
請求項6
前記ストリップ状要素(13)の幅Wが約35mm以下である、請求項1に記載の方法。
請求項7
前記ストリップ状要素(13)の付与が、複数のストリップ状要素を対で連続して付与するステップであって、各対の2つのストリップ状要素(13)が、前記半径方向外側敷設面の対向する部分の上に同時に付与され、各対の前記2つのストリップ状要素(13)が、前記成形ドラム(11)の前記幾何学的回転軸(X−X)を貫通する直径に沿った方向(d)に対して相互にずれている、ステップと、空いたまま残されている前記半径方向外側敷設面(14)の一部の上に、単一のストリップ状要素(13)を付与するステップと、によって行われる、請求項1に記載の方法。
請求項8
車両の車輪用タイヤを製造する方法であって、各タイヤ(2)が、カーカス構造体(2a)と、前記カーカス構造体(2a)の半径方向外側位置のトレッドバンド(8)と、前記カーカス構造体(2a)と前記トレッドバンド(8)との間に介挿されるベルト構造体(7)とを備え、前記カーカス構造体(2a)を構築するステップが、少なくとも、成形ドラム(11)上の少なくとも1つの半径方向外側敷設面(14)の周囲に、複数のストリップ状要素(13)の付与により、少なくとも1つのカーカスプライ(3)を構築するステップであって、前記少なくとも1つのカーカスプライ(3)が、軸方向に対向する端部フラップ(3a)を有する、ステップと、前記端部フラップ(3a)の各々の周囲に環状係留構造体(5)を同軸状に係合させるステップと、を含み、前記少なくとも1つのカーカスプライ(3)を構築する前記ステップが、少なくとも、前記成形ドラム(11)の取付直径を設定するステップと、前記少なくとも1つのカーカスプライ(3)を構築する前記ステップの前に前記成形ドラム(11)に存在する前記タイヤの構成部品の半径方向厚さを設定するステップと、前記半径方向外側敷設面(14)の対応する伸長を計算するステップと、前記ストリップ状要素(13)の幅Wを設定するステップと、2つの隣接するストリップ状要素(13)間の重なる部分の幅Sを設定するステップと、プライ角度γを設定するステップと、付与されるストリップ状要素(13)の数である整数(n)を計算するステップと、前記成形ドラム(11)をその幾何学的回転軸(X−X)を中心に回転させ、前記幾何学的回転軸(X−X)に対して前記成形ドラム(11)の対向する部分に近接して位置する第1敷設ユニット(18)および第2敷設ユニット(19)により、前記ストリップ状要素(13)を付与することにより、前記計算された整数(n)のストリップ状要素(13)を付与するステップと、を含み、ストリップ状要素(13)の前記計算された整数(n)が奇数である場合、少なくとも1つの付与ステップの前に、前記第1敷設ユニット(18)が、前記幾何学的回転軸(X−X)に対して直交する平面にあり、かつ前記成形ドラム(11)の前記半径方向外側敷設面(14)に実質的に接する調整経路(C−C)に沿って、シフトする、方法。
請求項9
前記第1敷設ユニット(18)および前記第2敷設ユニット(19)により前記ストリップ状要素(13)を付与する前記ステップが、前記ストリップ状要素(13)を対で付与することによって行われる、請求項8に記載の方法。
請求項10
ストリップ状要素(13)の数である前記整数(n)を計算する前記ステップが、前記半径方向外側敷設面(14)の伸長を量(W−S)/sinγで割り、その結果を最も近い整数(n)に近似させることによって行われる、請求項8または9に記載の方法。
請求項11
前記経路(C−C)が、前記幾何学的回転軸(X−X)と同軸の円周の弧である、請求項8〜10のいずれか一項に記載の方法。
請求項12
円周の前記弧(C−C)に沿った前記第1敷設ユニット(18)のシフトにより、前記第2敷設ユニット(19)を貫通する直径に沿った方向(d)に対して測定される所定角度(α)の範囲が定められる、請求項11に記載の方法。
請求項13
前記成形ドラム(11)のその幾何学的回転軸(X−X)を中心とする回転が段階的に行われ、各段階が、前記成形ドラム(11)の前進角度(β)に対応し、前記所定角度(α)が前記前進角度(β)の約半分である、請求項12に記載の方法。
請求項14
前記所定角度(α)が約10°以下である、請求項12に記載の方法。
請求項15
前記所定角度(α)が約2°以上である、請求項12に記載の方法。
請求項16
前記所定角度(α)が約8°以下である、請求項12に記載の方法。
請求項17
前記所定角度(α)が約4°以上である、請求項12に記載の方法。
請求項18
前記ストリップ状要素(13)の付与が、複数のストリップ状要素を対で連続して付与するステップであって、各対の2つのストリップ状要素(13)が、前記半径方向外側敷設面の対向する部分の上に同時に付与され、各対の前記2つのストリップ状要素(13)が、前記成形ドラム(11)の前記幾何学的回転軸(X−X)を貫通する直径に沿った方向(d)に対して相互にずれている、ステップと、空いたまま残されている前記半径方向敷設面(14)の一部の上に単一のストリップ状要素(13)を付与するステップと、によって行われる、請求項8に記載の方法。
請求項19
前記第1回転段階の各々において、前記複数のうちの一対のストリップ状要素(13)が付与され、最後の回転段階において、単一ストリップ状要素(13)が付与される、請求項18に記載の方法。
請求項20
前記単一ストリップ状要素(13)が前記第1敷設ユニット(18)によって敷設される、請求項19に記載の方法。
請求項21
前記単一ストリップ状要素(13)が前記第2敷設ユニット(19)によって敷設される、請求項19に記載の方法。
請求項22
前記第1敷設ユニット(18)が、前記成形ドラム(11)の回転方向(V)に一致する方向において前記経路(C−C)に沿ってシフトする、請求項8に記載の方法。
請求項23
前記第1敷設ユニット(18)が、前記成形ドラム(11)の回転方向(V)に対して反対方向において前記経路(C−C)に沿ってシフトする、請求項8に記載の方法。
請求項24
各ストリップ状要素(13)の付与中、前記ストリップ状要素(13)と前記成形ドラム(11)との間で、前記幾何学的回転軸(X−X)に対して実質的に半径方向である補正軸(Y−Y、Y’−Y’)を中心に、相対的な角回転が行われる、請求項8に記載の方法。
請求項25
前記補正軸(Y−Y、Y’−Y’)を中心とする前記角回転が、前記ストリップ状要素(13)の付与中に漸進的に行われる、請求項24に記載の方法。
請求項26
前記ストリップ状要素(13)が、相互に近づけられた関係で付与される、請求項8に記載の方法。
請求項27
前記ストリップ状要素(13)が、互いに部分的に重なる関係で付与される、請求項8に記載の方法。
請求項28
前記成形ドラム(11)を、後続する作業ステーション(WS)の間の搬送ライン(42)に沿って前方に移動させるステップを含み、前記少なくとも1つの半径方向外側面(14)の周囲に前記少なくとも1つのカーカスプライ(3)を付与するために、前記成形ドラム(11)が、前記搬送ライン(42)から持ち上げられ、前記第1敷設ユニット(18)と前記第2敷設ユニット(19)との間に配置され、前記少なくとも1つのカーカスプライ(3)の付与の後、前記成形ドラム(11)が前記搬送ライン(42)に戻される、請求項8に記載の方法。
請求項29
前記半径方向外側外面(14)が、前記成形ドラム(11)上にすでに敷設されている前記タイヤ(2)の構成部品によって提供される半径方向外側面である、請求項8に記載の方法。
請求項30
前記重なる部分の前記幅Sが約1mm以上である、請求項8に記載の方法。
請求項31
前記重なる部分の前記幅Sが約2.5mm以下である、請求項8に記載の方法。
請求項32
前記プライ角度γが約60°以上である、請求項8に記載の方法。
請求項33
前記プライ角度γが約90°以下である、請求項8に記載の方法。
請求項34
付与されるストリップ状要素(13)の数である整数を計算する前記ステップの後、前記重なる部分の真の幅Seが計算される、請求項8に記載の方法。
請求項35
前記ストリップ状要素(13)の前記幅Wが約20mm以上である、請求項8に記載の方法。
請求項36
前記ストリップ状要素(13)の前記幅Wが約40mm以下である、請求項8に記載の方法。
請求項37
車両の車輪用タイヤを製造する装置であって、各タイヤ(2)が、カーカス構造体(2a)と、前記カーカス構造体(2a)の半径方向外側位置のトレッドバンド(8)と、前記カーカス構造体(2a)と前記トレッドバンド(8)との間に介挿されるベルト構造体(7)とを備え、少なくとも1つの半径方向外側敷設面(14)を有する成形ドラム(11)と、前記半径方向外側面(14)の周囲に少なくとも1つのカーカスプライ(3)を構築する装置(12)であって、前記少なくとも1つのカーカスプライ(3)が軸方向に対向する端部フラップ(3a)を有する、装置(12)と、前記端部フラップ(3a)の各々の周囲に環状係留構造体(5)を同軸状に係合させる装置と、を具備し、前記半径方向外側面(14)の周囲に少なくとも1つのカーカスプライ(3)を構築する前記装置(12)が、前記成形ドラム(11)を、その幾何学的回転軸(X−X)を中心に回転させる装置と、前記成形ドラム(11)の相互に対向する部分に取り付けられ、かつ前記成形ドラム(11)の周方向伸長に沿って複数のストリップ状要素(13)を付与するように適合された、第1敷設ユニット(18)および第2敷設ユニット(19)と、単一ストリップ状要素(13)を付与するために、前記幾何学的回転軸(X−X)に直交する平面に位置し、かつ前記半径方向外側敷設面(14)に実質的に接する調整経路(C−C)に沿って、前記第1敷設ユニット(18)をシフトさせる調整装置(32)と、を備える、装置。
請求項38
前記第1敷設ユニット(18)および前記第2敷設ユニット(19)が、ストリップ状要素(13)の対を付与するように適合される、請求項37に記載の装置。
請求項39
前記経路(C−C)が、前記幾何学的回転軸(X−X)と同心の円周の弧である、請求項37または38に記載の装置。
請求項40
前記第1敷設ユニット(18)および前記第2敷設ユニット(19)の各々を、前記幾何学的回転軸(X−X)に対して実質的に半径方向であるそれぞれの補正軸(Y−Y、Y’−Y’)を中心にシフトさせる、第1補助調整装置(36)および第2補助調整装置(37)を具備する、請求項37に記載の装置。
請求項41
前記成形ドラム(11)を保持するように適合された支持構造体(16)と、前記支持構造体(16)の前記成形ドラム(11)上方に取り付けられ、かつ前記第1敷設ユニット(18)を保持する第1枠(29)と、前記支持構造体(16)の前記成形ドラム(11)下方に取り付けられ、かつ前記第2敷設ユニット(19)を保持する第2枠(30)と、を具備し、前記調整装置(32)が、前記支持構造体(16)と前記第1枠(29)との間に取り付けられることにより、前記第1敷設ユニット(18)を前記調整経路(C−C)に沿ってシフトさせる、請求項37または40に記載の装置。
請求項42
前記調整装置(32)が、前記幾何学的回転軸(X−X)と同一の蝶番軸を中心に前記支持構造体(16)に蝶着される支持板(33)と、前記支持板(33)と前記支持構造体(16)との間に配置される少なくとも1つのアクチュエータ(34)とを備え、前記第1枠(29)が前記支持板(33)に取り付けられる、請求項41に記載の装置。
請求項43
前記支持板(33)が、前記成形ドラム(11)を受け入れるように適合されたハウジング領域の範囲を定めるC字型構造を有する、請求項42に記載の装置。
請求項44
請求項33に従属する場合、前記第2補助調整装置(37)が、前記支持構造体(16)に取り付けられ、かつ前記幾何学的回転軸(X−X)に対して実質的に半径方向である補正軸(Y’−Y’)と同軸なアーチ形ガイド(40)であって、前記第2枠(30)が前記アーチ形ガイド(40)に取り付けられる、アーチ形ガイド(40)と、前記アーチ形ガイド(40)上で前記第2枠(30)を移動させる少なくとも1つのアクチュエータと、を備える、請求項41に記載の装置。
請求項45
請求項40に従属する場合、前記第1補助調整装置(36)が、前記支持板(33)に取り付けられ、かつ前記幾何学的回転軸(X−X)に対して実質的に半径方向である補正軸(Y−Y)と同軸なアーチ型ガイド(38)であって、前記第1枠(29)が前記アーチ形ガイド(38)に取り付けられる、アーチ形ガイド(38)と、前記アーチ形ガイド(38)上で前記第1枠(29)を移動させる少なくとも1つのアクチュエータと、を備える、請求項41に記載の装置。
請求項46
連続した作業ステーション(WS)と、前記連続した作業ステーション(WS)間に延在する搬送ライン(42)と、前記成形ドラム(11)を、前記搬送ライン(42)と、前記第1敷設ユニット(18)と前記第2敷設ユニット(19)との間に配置された前記支持構造体(16)の作業領域との間でシフトさせる持上げ装置(35)と、を具備する、請求項42に記載の装置。
請求項47
前記持上げ装置(35)が、垂直方向に移動可能なリフタ(43)と水平方向に移動可能なコンベア(48)とを備える、請求項46に記載の装置。
請求項48
前記成形ドラム(11)が実質的に円筒状の側面を有する、請求項37に記載の装置。
請求項49
敷設されるストリップ状要素(13)の数である整数(n)を計算する少なくとも1つの計算ユニットを具備する、請求項37に記載の装置。
請求項50
前記計算ユニットが、奇数のストリップ状要素(13)が敷設される場合、前記調整装置(32)を指示するためめの制御ユニットとインタフェースする、請求項49に記載の装置。
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